日出町の城内氏邸跡(日出町豊岡)でヤマザクラの「魚見桜」が見頃となっている。柔らかな春風にピンク色の花々を揺らしながら、訪れた人の目を楽しませている。
樹齢約400年という古木を含めた4本が植えられている。周囲の桜よりも早く、彼岸の頃に咲き誇るところから「春の訪れの目安」とされてきた。地域の漁師が出漁する際に、サクラの咲き具合で漁場などを選んでいたことからこの名が付いたという。
好天に恵まれた6日は家族連れやグループが次々と来訪。暖かな日差しの中で花見を楽しみ、黄色い菜の花と青空をバックにした記念撮影などを行った。大分市から夫婦で足を運んだという50代女性は「所々に見える赤い葉の彩りも美しい。時間を忘れて楽しめる」と話していた。
来週にかけてが見頃。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、8日に予定されていた「2020魚見桜まつり」は中止となっている。