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別府市の焼き肉店とアーティストがタッグ 店頭で創作塗り絵を割引販売

「アート脳を育てる塗り絵」を手にする玉井さんと(左)とマーキーさん

「アート脳を育てる塗り絵」を手にする玉井さんと(左)とマーキーさん

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 別府市の焼き肉店「別府炭焼亭ちはら」(別府市北浜1、TEL 0977-27-1129)は現在、地元のアートクリエーター・MAKEY(マーキー)さん(34)の「アート脳を育てる塗り絵」を店頭で割引販売している。地域の仲間が職種を超えて結び付き、力を合わせて新型コロナによる苦境を乗り越えようとしている。

レジ横で販売している「アート脳を育てる塗り絵」

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 マーキーさんは大分県を中心に活動するアーティスト。その場で絵を描くライブペイント、壁画制作、アートやデザインの授業などを手掛けている。3月上旬には別府市富士見町の壁面にコケアートを出現させ、新型コロナウイルスの感染拡大に落ち込む市民らを元気付けた。

 塗り絵は子どもたちに発想力を広げてもらおうと昨年、製作。A5判の冊子型で、風船や架空の花など「色が決まっていないもの」20種類を題材に取り上げている。「使う前に印刷して、色や塗り方を変えて何度でも使ってほしい」とマーキーさん。通常は自身のホームページなどで、1冊800円で販売しているが、外出自粛で自宅にとどまっている子どもたちに楽しんでもらおうと500円で販売することにした。

 「ちはら」を営む玉井義之さん(39)はマーキーさんの幼少時代からの知人。新型コロナの影響で客足が落ち込む中、「ちはらのビビンバ」(650円)、「炭焼きカルビ弁当」(700円)、「豚しゃぶセット」(1人前1080円、2人前から)といったメニューを考案し、いち早くテークアウトをメインとした営業に切り替えた。

 マーキーさん自身もコロナ禍で売り上げを減らしていたが、そうした玉井さんの前向きな姿勢に刺激を受け「塗り絵を売らせてほしい」と「直訴」。玉井さんも「アーティストとしてファンだった、力になりたい」と快諾した。

 塗り絵は会計用レジの横に並べ、購入者が「募金箱」の中に代金を入れ、お釣りがある場合は自身で取り出すセルフ方式で販売している。コロナによる影響が続く間は価格を変えないという。

 マーキーさんは「このような状況では、アートは後回しになりがち。ただその中で、こういったチャンスに巡り合えた。子どもたちに少しでも笑顔を分けられたら」。玉井さんは「苦しいが、今立ち止まったらゼロになってしまう。助け合いながら進んでいければ」と力強い。

 現在、営業はテークアウトのみ。受付時間は10時~14時、17時~21時。塗り絵は受け渡し時間の11時~14時、17時30分~20時に購入できる。予約は090-1369-6054(時間外受付可)。

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