臼杵市深江を通る県道沿いのコンクリート壁面に、コケを削って描かれた巨大な「アマビエ」が登場し、地域住民を驚かせている。
破磯港から程近い、交通量の少ない県道707号沿いに突如として出現。高さ、幅とも約6メートルのアマビエのほか「リュウグウノツカイ」(高さ3メートル、幅5メートル)も描かれ、「てあらいをわすれずに!!」「コロナにまけるな」「マスクをしましょう」といったメッセージも添えられている。
薬師寺正治さんや伊東貴寛さんら地域の有志が「みんなに喜んでもらえることを」と企画。7日20時に10人が集まり、映写機でデザインを投影して約1時間半かけて完成させた。作業では脚立のほか高所用リフトなどを使い、高い所に生えているコケもきれいに削った。
「緑色の巨大アマビエ出現」の情報はSNSで拡散されるとすぐに話題となり、関連フェイスブックページには「突然現れたんだって!」「作者不明?粋だねぇ」「うすきにバンクシー?」などと地域住民らの驚きと喜びの書き込みが相次いだ。6月14日に現地を訪れた大分市の50代男性も「SNSの情報だけを頼りに車を走らせてきた。探し当てる楽しみもあり、見つけたときはうれしかったし元気になった」と笑顔。