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別府市の「太陽の家」が体験型資料館「太陽ミュージアム」 共生社会の新拠点に

車いすマラソンなどを紹介する展示室

車いすマラソンなどを紹介する展示室

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 別府市にある障がい者の自立支援を行う社会福祉法人「太陽の家」(別府市内竈、TEL 0977-66-0277)が7月4日、体験型の資料館「太陽ミュージアム No Charity,but a Chance」をオープンした。障がい者の生活や障がい者スポーツを紹介する交流拠点と位置付け、共生社会の拡大を目指す。

展示室では障害者スポーツの父・中村医師を紹介

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 「太陽の家」は「障がい者スポーツの父」と呼ばれる故中村裕医師(1927~1984)が1965(昭和40)年に創設。「保護より機会を(No Charity,but a Chance)」を理念に、障がい者が働ける場づくりに取り組んできた。

 ミュージアムは「学ぶ」「体験」「感動」をコンセプトに、中村医師の功績や施設の歴史を伝えようと開設。資料やアーカイブの閲覧、障がい者の暮らしをサポートする道具の見学、障がい者スポーツの体験などができる。

 建築面積は約1000平方メートル。展示室、ホール、屋外に「太陽広場」と体験ゾーンを整備した。全てのエリアが車いすで移動できるよう、段差のないワンフロアでつながっている。

 展示室では中村医師や施設、共同出資会社で働く人の自立モデルを紹介。障がい者の生活を手助けするボタンフックや軽いスプーンなどの生活補助具を並べている。車いすマラソンやボッチャの体験コーナー、オリジナルグッズを販売するミュージアムショップなどもある。

 「太陽広場」では「運転補助装置自動車」の試乗が可能。車いすに乗りスロープや段差を体験できるコーナーも用意している(有料・200円)。

 7月18日は10時から一般向けに無料開放する。広報の宿野部拓海さん(28)は「中村医師の功績や、障がい者スポーツを多くの人に知ってほしい。障がい者が生き生きと生活している姿や様子を感じてもらえたら」と話している。

 開館時間は10時~16時。日曜・祝日休館。入館料は大人=300円、中高生=100円、小学生以下無料。

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