大分の春日神社(大分市勢家町、TEL 097-532-5638)で7月18日から市内31カ所お神輿巡行路とする「夏期大祭」が開かれる。
春日神社は伝860(貞観2)年創建といわれる県内有数の古社。大友氏による南蛮貿易基地が境内に続く春日浦や、島津軍の入府による諸社殿の破壊跡など、いくたびの盛衰が繰り返された。昭和42年に戦災復興事業として社殿を再建。神門や大鳥居も新設された。夏期大祭は戦後にいったん途絶えていたが、1985年ごろ復活した。
18日の宵祭(よいまつり)は14時から。神楽殿で「奉納岩戸神楽」(15時~)。勢家町、東春日町、南春日町、新春日町、上春日町の5つの町内の子ども会が「子どもみこし巡業」、19時からは「チキリン太鼓巡業」を行う予定。
19日の夏越大祭では神楽の他、祭りのメーンを飾る担ぎ手約600人による「大みこしの巡業」が13時40分~出発式を行い31カ所を巡行する。
「夏まつりは暑さに負けず乗り越えようと昔からの日本の行事。夜店の灯りやチキリンばやしなど心が躍る伝統の行事をこの機会にぜひ楽しんでもらいたい」と春日神社 祢宜(ねぎ)山本龍司さん。
「祭りのメーンである大みこしは14時から始まり22時位に宮入りする。クライマックスでは静寂と歓声の繰り返しで圧巻。体感して元気をもらってほしい」と来場を呼び掛ける。