大分市の中心街に、客がリモコンのシャッターを使って撮影する「セルフ写真館 イップニー」(府内町1)が7月24日にオープンした。「そのままの姿を白黒で自撮りする」というスタイルがじわじわと浸透し、若い世代の人気を集めている。
セルフ写真館は、プライベート空間で、利用者が好きなタイミングで撮影できるのが特徴。韓国発祥とされ、今年に入ってから日本でも東京や大阪、福岡などで出店が相次いでいる。大分では、韓国料理店「コッキル」(大分市府内町1)などを営む「JSBY」が「韓国の良いところを日本に伝えたい」といち早く開業した。
中心街にあるビルの2階の1室を撮影ブースとして利用。一眼レフのデジタルカメラ、4つのライト、サングラスやブーケといった小物を備える。
料金は説明、準備、撮影などを含めて30分3,500円(3人まで、追加1人1,000円)。写真は撮り放題で、およそ15分で平均150枚ほどの撮影が可能。撮影データは、iPhone(アイフォーン)の画像共有機能「エアドロップ」か「LINE(ライン)」を通して全て入手できる。食べ物を持ち込んだり、動物を連れ込んだりはできない。
客の多くが高校生や大学生、カップル。カラー撮影にも映えるように背景と床にピンク色のシートを使うが、ほとんどの利用者がモノクロで撮影するという。マネジャーの平松しのぶさんは「見栄えが良くなるように『加工して盛る』ことが普通になってきている中、『そのまま』を残すことが新しい潮流になっているのでは」と話す。
韓国語の「イップニー(IPPUNI)」は「かわいい」を意味するという。平松さんは「モノクロならでは風合いと、品の良い写りを楽しんでもらえれば」と話す。
利用は写真投稿アプリ「インスタグラム」を通した予約制。営業時間は11時~18時。8月末まで無休。9月以降は金曜~日曜のみ営業。