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大分県立美術館のボランティアがコレクション展でガイド 「視点異なる解説楽しんで」

大分県立美術館で始まったOPAMサポーターのギャラリートーク(8月21日)

大分県立美術館で始まったOPAMサポーターのギャラリートーク(8月21日)

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 大分県立美術館OPAM(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)で8月19日、ボランティアスタッフ「OPAMサポーター」がコレクション展の作品について語るギャラリートークが始まった。今期初導入の取り組みで、同館では「ガイドによって力が入るポイントが異なる。それぞれの違いを楽しんでほしい」としている。

徳丸さん(左)と宇野さんは初日にデビュー

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 OPAMサポーターは「美術館と利用者をつなぐ懸け橋」として、2015(平成27)年4月の開館時から導入。主な目的は美術文化事業への参画、事業運営のサポートなど。期間は1期2年で、「広報」「教育普及」「施設」「図書」のグループに分かれて活動する。第4期(2021年4月~2023年3月)の今期、5番目のグループとなる「コレクション展ガイド」を新設した。今期は全5グループに82人が登録している。

 ガイドには11人が登録。同館収蔵の作品を定期的に紹介するコレクション展などで、事前に学んだ作家や作品の特徴や見どころなどを紹介する。4月以降月1回の座学や解説研修などに取り組み、8人が「卒業試験」に臨み、全員が合格した。

 初舞台は、開催中の「コレクション展II OPAMのにんきもの」。デビュー日は19日で、初日は午後から2回行った。

 ガイドの持ち時間は30分。一番手として登場した徳丸ひとみさん(大分市)は利用者と共に4つのゾーンを巡り、無事に大任を果たした。「お客さんを前に緊張したが、自身が学んで感動した田能村直入の水墨画の奥深さなどを話すことができて良かった」と笑顔を見せた。

 2人目の宇野松子さん(大分市)は1期からのサポーター。館内案内などの経験もあり、家族連れの利用者らを巧みにエスコートした。初回のガイドで手応えをつかんだ様子で、「福田平八郎、高山辰雄、宇治山哲平といった大分の巨匠や、大分ならではの竹工芸の魅力や素晴らしさを伝えていきたい」と意気込んだ。

 「OPAMのにんきもの」の「コレクション展ガイド」の日程は、8月26日、28日、9月2日、4日、9日(以上14時、14時30分)、11日(14時)。予約不要で、開始時刻までに3階コレクション展示室入り口前に集合。参加無料だが観覧券が必要。

 9月18日から開催する「糸園和三郎展」でも予定する。

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