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別府港の150年を絵はがき&風呂敷タペストリーに 平野資料館が独自グッズ製作

別府港150年記念絵はがきと風呂敷タペストリーを製作した平野さん

別府港150年記念絵はがきと風呂敷タペストリーを製作した平野さん

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 別府市の「平野資料館」(元町11、TEL 0977-23-4748)が現在、別府港の開港150周年を記念した絵はがきセットと風呂敷タペストリーを販売している。館長の平野芳弘さん(69)が港の歴史や文化を引き継ぐ目的で製作したオリジナルグッズで、「どんどん使って別府の魅力を発信してほしい」と呼び掛けている。

別府港開港150周年記念した絵はがきセット

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 別府港は1871(明治4)年、楠町に整備された。「九州3大港」(ほかに長崎、北九州)の一つとしてにぎわい、港を中心とする商店街の発展などに寄与してきた。港のすぐ近くで生まれ育った平野さんは「本来であれば行政と共に、盛大に150年を祝いたいところだが、コロナ禍でイベント開催は難しい」とし、独自のアイデアで節目を形に残すことにした。

 50年近くをかけて集めたという資料から、明治~昭和期の港付近の様子が分かる写真を選んだ。「開発前の海岸」「別府港内に停泊する湯治船・漁船」「別府桟橋から出航する大阪商船」「人で賑(にぎ)わう別府港付近」「桟橋そばの砂湯と高崎山」「別府築港の碑」とタイトルを付け、絵はがきに仕立てた。

 はがきの表面にそれぞれの説明文を添え、6枚セットで販売する。セットには港近くに建てられた七福神波止場神社や港の歴史をまとめた解説書も入れている。価格は550円。

 タペストリーは浅葱(あさぎ)色で68センチ四方。港周辺のにぎわいが伝わる写真6枚と、七福神に別府出身の元プロ野球選手で「鉄腕」と称された稲尾和久さんを加えたイラストを組み合わせた。壁飾りのほか風呂敷としても利用できる。価格は5,200円。

 絵はがきセットは1000部、タペストリーは5枚を製作。8月10日に販売を始めたところ、絵はがきセットはすでに250部ほどが売れる人気になっているという。平野さんは「温泉、景観、おもてなしの文化が染み込んだ都市は世界中どこにもないと思う。200年、300年と続いていけば」と話す。

 グッズは同資料館、フェリーさんふらわあ乗り場売店、明石文昭堂などのほか、専用サイトで購入できる。売り上げの一部は七福神波止場神社の修繕費などに充てる。

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