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別府市の城島高原パーク、来春新装オープンへ 3アトラクション新設にインフラ整備も

リニューアルしたハンバーガーショップ「アリスのテーブル」(12月13日)

リニューアルしたハンバーガーショップ「アリスのテーブル」(12月13日)

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 別府市の城島高原オペレーションズが12月13日、市内で運営する遊園地「城島高原パーク」のリニューアル計画の概要を明らかにした。営業を続けながらインフラ整備やアトラクションの新設などを行い、来年3月19日のグランドオープンを目指す。

建物や正面ゲートなどを改装(イメージ図)

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 1992(平成4)年以来の大規模リニューアル。外観整備と安全性のさらなる向上、満足度アップなどを目的に、建物改修と路盤補修、新アトラクションの設置、既存アトラクションのリメークの3本柱で実施する。総事業費は7億円。内訳はインフラ整備4億3,300万円、アトラクション新設に1億8,700万円、リメークに8,000万円。今年4月の着工で、一部は完工済み。建物改修、新アトラクション設置などは3月上旬までに終わらせる。工事期間中も開園する。

 建物の改修は、正面ゲート、ショップ、飲食店(2カ所)、屋内イベントホール、アトラクション(2カ所)、事務所の8カ所。スイス・アルプス高原のふもとに広がる街並みをモチーフに、外壁や屋根などを自然に溶け込む外装に変える。園内のコンクリート通路で亀裂や隆起した部分の補修も併せて実施する。

 新アトラクションは3つ。ゲーム大手の「スクウェア・エニックス」による「TOMISHIRO NGA ZONE by SQUARE ENIX」は、屋内で2つの体験型デジタルコンテンツを楽しめる。「YOKERO」(ヨケロ)はフロア内に投影される「白線」を踏まないように避け続けるアトラクションで「こども満足度100%」の触れ込み。「ARKINVADERS」(アルキンベーダー)は、床と壁に映し出されたインベーダーの大群を足で蹴った光の輪で撃ち落とすシューティングゲーム。ネーミングライツは富城物産(大分市政所)が得た。

 「おばけじゃない屋敷 めめめのめがまる忍者村」は、お化け屋敷とからくり屋敷を組み合わせた同パークの独自アトラクション。「一つ目のかわいい忍者たち」が仕掛ける忍術を驚き楽しみながら2階建ての施設内を巡る。「レーザートラップ~光の罠(わな)からの脱出~」では立体的に放たれるレーザー光線をかいくぐって指定されたボタンを押すミッションに挑戦する。

 既存の人気アトラクションでは、回転空中ブランコ「ウェーブスウィンガー」とメリーゴーラウンド型の「シーストーンバーン」をリメーク。部品交換や再塗装などを行う。

 同社によると、新型コロナウイルスの影響で近2年の年間入場数は例年の3割減と落ち込んでいたが、この秋から冬にかけては県内の修学旅行に利用されるなど、反転する兆しを見せている。今回のリニューアルで、年間入場数をコロナ前の38~39万人をベースに40万人超を想定。後藤康男社長は「耐える期間にも自分たちでできることはしてきたし、これまで手をつけにくかったインフラ整備にも着手した。コロナ後に攻勢をかけられれば」と話す。佐藤百年総支配人は「社員もワクワクするリニューアル。期待してほしい」としている。

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