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別府市・城島高原パークの「ベンチ広告主」募集 「コスト感」浸透でじわじわ

広告プレートが入った「城島高原パーク」のベンチ

広告プレートが入った「城島高原パーク」のベンチ

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 別府市の城島高原パーク(TEL 0977-22-1165)が、ベンチに広告を取り付ける「ベンチスポンサー」制を取り入れて1年がたった。「支援者づくり」と「地域応援」を掛け合わせた取り組みで10年という掲示期間や費用、特典による「コスト感の良さ」もあり、時間をかけながらじわじわとスポンサー数を増やしている。

「スポンサーボード」の前に立つ後藤社長

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 運営する城島高原オペレーションズが新しい支援者づくりと、地域の企業や商店に宣伝場所を提供する目的で昨年10月に開始した。園内にある220台のベンチに企業名などを入れたプレートを取り付ける取り組みで、業務提携した富城物産(大分市政所、TEL 097-592-6688)が設置、管理する。

 ベンチは鉄と樹脂木でできており、幅は1.5メートル。プレートはステンレス製で6.5センチ×40センチ。背もたれの一番上の部分に取り付ける。社名、ロゴマーク、社名、住所、電話番号などの情報を掲載できる。

 費用は9万9,000円で主に取り付け費用や管理費などに充てる。期間は10年。契約後毎年、入園・乗り物パス券を4枚(1万8,000円相当×10年)を進呈するほか、パーク正面入り口と城島高原ゴルフクラブのフロント前に設置している「スポンサーボード」や公式ホームページに社名を掲示する。

 「派手なアピールはしていないがそのコスト感の良さから、口コミなどでじわじわと利用が増えている。複数台に取り付けたり、グループ企業で利用したりするところもある」と同社。9月までに164台分が埋まっているという。

 同園の年間来園数は約40万人。一時は新型コロナウイルスの影響でダメージも受けたが、9月下旬の4連休を機に急回復しているという。同社の後藤康男社長は「券をプレゼントされた人が来園して『自分の会社の名前がある』と喜ぶ姿を見るとうれしい。地元の企業や店を通して、社員や従業員とつながっていければ」と話している。

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