1月10日の成人の日を前に県内の16市町村で9日、成人式が行われた。集会形式の式典は2年ぶりの開催で、華やかな振り袖やスーツに身を包んだ新成人が大人への一歩を踏み出した。
3600人が参加した大分市成人記念集会(昭和電工ドーム大分)
県内の今年の新成人は2001(平成13)年4月2日から2002(同12)年4月1日までに生まれた1万866人。昨年より295人少ない(2021年12月1日現在)。
大分市によると市内の新成人は4736人。昭和電工ドーム大分(大分市横尾)で開かれた記念集会には約3600人が参加した。
昨年は、新型コロナウイルスの影響を踏まえて式典の代わりにメッセージ動画を配信して対応したが、今年は例年通り、社会人と学生の実行委員会が記念集会を企画。受付で「ワクチン接種済み」「抗原検査済み」について確認し、感染対策を取った上で実施した。
「キセキ~日常に感謝~」をテーマに開催。式典で実行委員長の佐久間勝豊さん(日本製鉄大分製鉄所)があいさつし、佐藤樹一郎市長らが祝辞を贈った。東京パラリンピックに日本代表として出場した大分市出身の工藤博子さん(柔道女子63キロ級7位)、十川裕次さん(陸上男子1500メートルT20知的障害9位)を招いたトークイベントも実施した。
成人式に合わせて福岡県から帰省したという女子大学生は「学生生活もコロナ禍で大変だが、その分、いろいろな痛みが分かるようになった。こうした経験を積み重ねて立派な大人になりたい」と決意も新た。大分市内の企業に勤める男性は「テーマ通りに、これまでの自分の軌跡を支えてくれた親に感謝したい。今後は自分が支えていきたい」と話した。
国東市の成人式は昨年8月15日、豊後高田市は1月3日に開催済み。