サッカーの日本フットボールリーグ(JFL)の開幕節は3月13日に7試合があり、ヴェルスパ大分は昭和電工サッカー・ラグビー場でソニー仙台FCに1-0で勝ち、白星発進を決めた。
前半は、互いに好機を生かせずスコアレスで折り返した。大分は後半24分、左サイドをドリブル突破したMF利根瑠偉選手が上げたクロスをFW中村真人選手が頭で合わせて先制。守備陣もGK渡辺泰広選手、DF浦島貴大選手らが堅守を見せて零封した。
「30分の1ではあるが、全力で勝ち点3を取りにいった」と山橋貴史監督。ホームの開幕戦を勝ち切り、ほっとした表情を見せた。
指揮官2年目のシーズン。主力の多くが残ったことで、チームにさらなる成長を促した。
ラインを上げて前掛かりにプレーするヴェルスパスタイルに、相手チームの戦術に合わせる柔軟性を加味。初戦では、仙台のコンパクトなプレーに対応する形でサイド突破やDFの裏を狙う縦パスを繰り返し、結果に結び付けた。
進化したチームの勝利に「最後まで集中力も切れなかった。力のあるチームに勝てたのは大きな成果。良い形で次戦に臨める」と手応えを感じ取った様子を見せた。
会場には1326人が来場。試合後のインタビューで中村選手は「開幕戦を勝ち、ゴールを決めることもできた。今シーズンは2桁得点を目指したい」と意気込みを語った。篠原宏仁主将は「皆さんの大きな拍手はピッチの選手の力になった。今後もぶれることなく前向きに戦い抜き、優勝できるよう頑張りたい」とサポーターの声援に応えた。