JFL(日本フットボールリーグ)に所属する大分県のサッカーチーム「ヴェルスパ大分」が7月4日、J3へクラブライセンスを申請していたことを正式発表した。申請は6月30日付。
会見でヴェルスパ大分の清原裕輔社長、生口明宏専務は、クラブの歩みやJ3へのクラブライセンス申請の経緯を報告した。大分を拠点に、金属部品メーカー「豊洋精工」と人材派遣会社「ソイテックスジャパン」の社員で「HOYO FC」として2003(平成15)年に発足した同クラブ。チーム名のヴェルスパ(Verspah)はチームカラーの赤をポルトガル語で「vermelho」(ヴェルメーリョ)、温泉を英語で「spa」、旧チーム名である「HOYO FC」の「H」を組み合わせた造語。「~夢・感動~ 夢と感動を追い、常に変化・発展に挑む集団であり続け、永久のクラブ繁栄を目指す」をクラブ理念に、「チームの強化、企業、人を結ぶ存在であり続けたい」と話す。
同クラブは2020年、JFL初優勝。「Jリーグを狙えるレベルまで成長し、サポートするパートナー企業やサポーターの期待度が上がってきた。施設や財務などの基準を満たしている今が申請の時と感じた」と清原社長。
入会申請はライセンス交付後の10月以降に予定。「JFLリーグ戦4位以内」、「Jリーグが認定する『百年構想クラブ』のうち上位2クラブ」、「リーグ戦でのホームゲーム1試合平均入場者数2000人以上」、「平均入場者数3000人に到達を目指し努力することが認められること」などが条件となる。
生口専務は「J3クラブライセンスが承認されれば、Jクラブチームは県内で2つ目。同地域で全国リーグを戦うクラブが2クラブある地域は全国的に見てもまだ少ない。大分県に2つ目のJクラブが実現すれば、大分の新たな価値になるのでは。この機会に、さらに多くの発信をしていきたい」と意気込む。
同チームは今季JFL11年目。19日現在、7位につけている。