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大分県立美術館で「デミタスカップ」展 アンティーク380点を一堂に

大分県立美術館で始まった「デミタスカップの愉しみ」

大分県立美術館で始まった「デミタスカップの愉しみ」

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 濃いコーヒーを飲むための小さなアンティーク器を展示する「デミタスカップの愉(たの)しみ」が4月1日、大分県立美術館OPAM(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)3階展示室Bで始まった。大分県立美術館などの主催。大分経済新聞後援。

カップの底に日本髪女性が浮かぶ日本製品も並ぶ

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 期間中、コレクターの村上和美さんが集めたおよそ2200組のカップ&ソーサーの中から選んだ約380点を紹介する。

 デミタスはフランス語の「半分=デミ」「カップ=タス」を組み合わせてできた言葉で、主にエスプレッソコーヒーを味わう小さなカップを指す。微細な絵付けや金をあしらった豪華なデザインなどが特徴で、コーヒー愛飲家の村上さんは器としてのデミタスカップの魅力に引かれ、2006(平成18)年ごろからアンティークコレクションとして収集を始めた。19世紀以降の英国、フランス、ドイツ、日本の作品など、趣があるものを「直感で選んでいる」という。

 会場は2部構成で、第1部(全5章)で19~20世紀に欧州で流行したジャポニスム(日本趣味)、アール・ヌーボーやアール・テ?コなどを取り入れたデザインの品、日本の輸出製品などを美術史に沿って展示。第2部(全9章)では、形や飾りなどに意匠を凝らした品を並べている。

 第1部2章の「ジャポニスム」にはミントン、ロイヤルウースター(共に英国)などの品がズラリ並ぶ。3章の「日本製のデミタス」では薄手のカップの底に日本髪の女性のシルエットが浮かび上がる「金彩牡丹孔雀文(きんさいぼたんくじゃくもん)」(山崎・九谷)を展示している。

 第2部9章は「デミタスの愉しみ、デミタスの喜び」。村上さんが思い入れのある作品それぞれに、出合った際の思い出などをメッセージで添えている。「金プラチナ彩菊花文」(コールポート・英国)には「2012年4月11日 デミタスコレクション・ナンバリング1番目の作品。ここから作品を紹介する毎日のフェイスブック投稿が始まりましたー」と紹介している。

 開催時間は10時~19時(金曜・土曜は20時まで)。観覧料は、一般=900円、大学生・高校生=700円、中学生以下無料。会場内の撮影は可能(動画不可)。4月15日・29日、5月6日・27日の14時から、学芸員がギャラリートークを行う。予約不要。5月28日まで。

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