別府の南立石公園（別府市南立石）で現在、淡緑色の花を咲かせるサクラ「ギョイコウ（御衣黄）」が見頃を迎えている。

緑色の花が特徴のギョイコウ

　ギョイコウは八重咲きのサトザクラ。貴族が着る萌黄（もえぎ）色の衣装に見立てて名付けられた。園内にある「みどりの相談所」によると、同園ではおよそ30年前に数本を植栽。現在は中心部に2本が残っている。

　例年は4月中旬からが見頃というが、今年は1週間以上早いという。近くには同様に淡黄色の花を咲かせるサクラ「ウコン」も満開に。4月3日には大分地方気象台から満開宣言が出ており、緑や黄色の花々とソメイヨシノとの共演が楽しめる。

　同相談所では「ギョイコウもウコンも次第にピンク色に変わってくる。ソメイヨシノとの違いや色の移り変わりを楽しんでほしい」と呼びかける。