由布市と別府市にまたがる由布岳(1583メートル)の山開き祭が5月14日、正面登山道入り口で開かれた。
両市でつくる由布岳観光協議会の主催で43回目。陸上自衛隊の演奏で登山客らを迎え入れ、先着1000人に記念品の帽子を配布した。
9時からの式典では由布市の相馬尊重市長が「眺めて良し、登って良し、眺望良しの由布岳。多くの人に登ってほしい」とあいさつ。関係者でテープカットを行い、万歳三唱した。
曇り空と霧でふもとから山容は確認できなかったが、登山客は山頂目指して次々とスタート。それぞれのペースで足を進め、新緑の登山を楽しんだ。
登山道入り口には、四半世紀にわたって登山道整備に取り組んでいる日出町の「スーパーボランティア」尾畠春夫さん(83)が今年も姿を見せた。手製の竹のつえ220本を用意し、記念撮影などに応じながら、「道が滑るからつえがあると楽ですよ」と安全登山を呼びかけた。