大分市志村在住の夫婦が無料で開放している個人庭園「ひろかわバラ園」(TEL 097-521-8603)が現在、開花シーズンを迎えている。
広川憲治さん(74)と妻のまち子さん(71)が敷地を開墾し、10年以上かけて造り上げたバラ園。広さは約500平方メートルで、70メートルのスロープや2階建てテラスなどを利用した立体的な造りが特徴。
「癒やしの空間」として2017(平成29)年から無料開放。訪れた人たちにゆっくりとした時間を過ごしてもらおうと、休憩用の小屋を備えるほか、バラに囲まれた空間にテーブルセットを複数用意する。不定期で尺八やオカリナの演奏会も開く。
今年は約200種類、400株を育成。昨年より20株増やした。5月10日現在、入り口付近で来園客を出迎えるピンク色のピエール・ド・ロンサールが満開。スロープ上方では白いカーテンのように花を付けるアルベリックバルビエも見頃。フェリーチェやオデュッセイアは周囲に香りを漂わせている。
「昨年もいい出来だったが、今年はさらに花付きが良い」とまち子さん。憲治さんは「各種が入れ替わるように順に咲いていくので、およそ1カ月間は楽しめる。日ごと異なる情景を楽しんでほしい」と呼びかける。
開園時間は9時~18時。駐車場は団地入り口付近(17台分)、上志村公民館(15台分)の2カ所。