「畠山記念館名品展」が現在、大分県立美術館(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)3階展示室Bで開かれている。同館などの主催、大分経済新聞後援。
畠山記念館(東京都港区)は、荏原製作所(東京都大田区)を興した畠山一清(1881-1971)が集めた茶道具、書画、陶磁、漆芸、能装束など展示公開する私立美術館。国宝6点、重要文化財33点を含む約1300点を収蔵している。
大分展は、同記念館の改築工事に合わせて開催。九州では初めて。収蔵品のうち、国宝2点、重要文化財8点、重要美術品3点を含む約70点を展示する。
会場は「蒐集(しゅうしゅう)のはじまりと金沢」「茶の湯の名品」「華麗なる琳派」「與衆愛玩の想い」の4章で構成。重要文化財の茶道具「伊賀花入銘からたち」、織田信長が所持していた重要美術品「井戸茶碗(わん)銘信長」、平安時代の能書家で「三蹟(さんせき)」に挙げられる藤原佐理(すけまさ)の国宝「離洛帖」(展示は3月3日まで)などを展示。桃山時代の本阿弥光悦や俵屋宗達、江戸時代の尾形光琳ら「琳派」の作品も並ぶ(3月3日までの前期と5日からの後期で一部展示替え)。
開館時間は10時~19時(金曜・土曜は20時まで)。観覧料は、一般=1,300円、大学・高校生=1,100円、中学生以下無料。3月26日まで(3月4日休展)。期間中、関連講演会、ギャラリートークを行う。