大分市の複合商業施設「ABタウン(アベタウン)」(大分市三佐)が現在、施設内の洋菓子店舗の半年無償貸与を特典とするケーキコンテストを実施している。
洋菓子店は昨年8月にオープンしたが、今年5月末、店長の体調不良で閉店した。同社は空き店舗の活用について単なる出店募集を行わず、「熱意あるパティシエ」を掘り起こしてスタートアップをサポートする形を取った。
店には大型冷蔵庫、オーブン、ガスコンロなど、ケーキ作りに必要な厨房機器がそろっている。ショーケースやカウンターもあり、優勝者は全てを半年間、無料で利用できる。「きれいに整備してあるので、そのまま開業できる。箱やリボン、シールなども使ってほしい」と同社担当者。
大分に根付き、同所での開業を希望する20歳以上であれば誰でも応募できる。同社ホームページの専用ページから応募フォームを入手し、経歴やアピールポイント、開業への思いを書いて申し込む。
7月26日まで募集し、8月16日までの間に実技の選考課題を行う。課題は、生デコレーションケーキ、プリン、シュークリーム、マドレーヌを予定。審査はコンテストを監修するパティシエの阿南喜一さんらが務める。
同社担当者は「やる気がある人のケーキ店開業という夢を応援したい」と応募を呼びかける。