栄養豊富とされる「モリンガ」を使った料理フェアやイベントが9月9日から、大分市を中心に開かれる。
モリンガはワサビノキ科の植物でインド原産。栄養豊富なスーパーフードとして知られ、主に生葉や葉の粉末を食用として利用する。生育が早く、二酸化炭素の吸収率も高いことから環境改善の効果が期待され、国連の世界食糧計画にも採用されている。
主催は、大分モリンガの会などから成るモリンガ普及実行委員会。田島農園の田島靖久さん、シキホール笑顔プロジェクトの高橋賢一さんらがモリンガを提供する。
料理フェアには大分市、別府市、中津市、豊後大野市、佐伯市から飲食店20店が参加。各店が今月18日まで、モリンガを使ったすし、コース料理、そば、弁当、パン、ケーキなどのオリジナルメニューを提供する。
今月23日10時~16時には、大分オーパ(大分市中央町)で「モリンガフェス」を開く。パネル展示などでモリンガの魅力を紹介するほか、モリンガを使ったまんじゅうやコロッケの販売、生葉の無料配布などを行う。
大分モリンガの会はモリンガ栽培仲間が集まって2022年に発足。会員は8人。鉢植えや畑植えなどで、それぞれができる範囲で化学肥料や農薬を使わずに栽培している。2023年にモリンガの魅力やレシピをつづった冊子を発行し、料理会も開催。3年目の今年はさらなる普及を目指して2つのイベントを開くことにした。
実行委員長の上久保陽子さんによると、モリンガにはくせがなく、後味でわずかな辛みが感じられるという。生食、煮る、蒸す、焼く、炒める、揚げるなどさまざまな調理が可能で、茶などの飲料、和食、洋食、中華など「どんな料理にも利用できる」。
上久保さんは「モリンガは、国内では流通や販売網が確立しておらずまだまだ認知されていない。フェアなどで興味を持ってもらい、いずれは『一家に一苗』といったところまで普及できれば」と話す。
フェアやイベントについての問い合わせは高橋さん(090-9563-0613)