源氏物語絵を展示する「光と紫~描かれた源氏物語~」が10月5日、大分市歴史資料館(大分市国分)で始まった。
同館によると、源氏絵は宇佐神宮(宇佐市)に旧蔵されていたとされる屏風絵の一部。筆致などから江戸時代初期に狩野派の絵師によって描かれたという。屏風は全54帖の場面を描いた絵を貼り付けた作りで、同館は裁断されて残った場面絵25枚を収蔵している。
特集展示として前期(11月4日まで)と後期(11月6日~12月8日まで)に分けて開催。前期は巻2の「箒木(ははきぎ)」から巻21の「少女(おとめ)」までの13枚を展示している。
源氏絵までおよそ30センチの近さで鑑賞できる。「ガラス越しに光源氏や女性たちの表情が分かるようにした。説明文パネルと合わせて見てほしい」と担当者。
このほか、作者の紫式部の和歌を載せた「百人一首操文庫」や豊後の戦国大名・大友吉統が源氏物語の一節を記した「十二月言葉手鑑」なども展示している。
開館時間は9時~17時。観覧料は、一般=210円、高校生=100円、中学生以下無料。会期中10月8・15・21・28日、11月5・11・18・25日、12月3日は休館。