
別府市で障害者の自立支援に取り組む社会福祉法人「太陽の家」(別府市内竈)と「立命館アジア太平洋大学(APU)」(別府市十文字原)が5月23日、地域振興や学術研究への貢献と社会発展を目的とする包括連携協定を結んだ。
両者はこれまでにも、太陽の家での課外学習や会社見学、APUへのゲスト講師派遣、社会人研修の運営、相互のイベント参加などで連携を図ってきた。今回の協定はそうした関係をより組織的に発展させる目的で、太陽の家開設60年、APU創立25年という節目の年に合わせて締結した。
協力事項は、太陽の家の知見・ネットワークやAPUの教育・研究資源などを活用した研究や交流、教育プログラムの開発、人的交流など。手始めに1年生のAPU寮生を対象に別府を知ってもらうプログラムを組んだり、eスポーツやユニバーサルスポーツを通した相互理解などを図ったりする。
当日、太陽の家で行われた協定締結式では、太陽の家の山下達夫理事長とAPUの米山裕学長が協定書に署名した。
米山学長は「APUの方が太陽の家から学び、得ることが大きい。社会で活躍し変革をもたらす人材を育てるためにも緊密に連携していく」、山下理事長は「障害の有無で線を引くことのない共生社会という言葉がなくなることが真の共生社会。APUと共に実現していくために人的交流を深めていきたい」と述べた。