大分駅ビルのJRおおいたシティが5月14日、オープンから1カ月間の来場者概況を発表した。
4月16日に開業した同施設。5月13日までの来館者数は320万人を超え、関信介社長は「想定を大きく上回る入館者数」と話す。
同社によると、平日の平均来館者数は9万人、土曜・日曜・祝日は14万7千人で28日間の平均は11万4千人。最大来館日はオープン最初の土曜日にあたる4月18日で17万4千人だった。
「最大来館者数は約11万人を予想していた。平均で11万人を超える結果に満足している」と関社長。ゴールデンウィーク中の来館者は全体の約半数を占め、うち約1割が県外で「宮崎、福岡からが多かった」という。JR利用については昨年より「2桁近い伸び」を見せたが、「交通混雑緩和キャンペーン」などにより「目立った渋滞も無かった」という。
同施設屋上広場の来園者は1日平均約1万人。4月18日には約1万9千人が訪れた。そのほか、屋上温浴施設「シティスパてんくう」は1日最大900人が訪れた。
JR九州ホテルが運営する「ブラッサム大分」は全利用者のうち約3割を県内の家族連れが利用した。
関社長は「街中にベビーカーを押す若い家族連れも多く見られた。シニア層も少人数や1人で来ていて、これまでに無い街中の楽しみを提案できた。中心部で老舗店の店主からも『ここまで活気のある街中は久しぶり』と言われうれしかった」とも。
今後のデスティネーションキャンペーンついては、「これまで『大分』を選択肢として選んでなかったお客さまが『大分に来たい』となるよう取り組んでいきたい」と意気込む。「中心市街地、商店街とも積極的に連携していきたい。今後の取り組み方についてはそれぞれ店舗などで時期の問題もある。どのようにできるか模索していきたい」とも。
交通混雑緩和キャンペーンは5月17日で終了する。同18日以降は同施設4カ所全ての平日料金を新たに設定。複数施設の利用により最大約9時間無料となる。