大分のアートプラザ(大分市荷揚町3、TEL 097-538-5000)で6月1日、絵本原画・オブジェ展「ほこほこのがっこう」が始まった。
2015年3月に出版された絵本「ほこほこのがっこう」。廃校になった小学校にすむほこりのお化け「ほこほこ」の授業を題材にしたファンタジーストーリーが展開する。同展では同作品のキャラクターのオブジェや絵本原画が展示し、作品内に登場する「ほこほこのがっこう校歌」のアニメーション映像を流すほか、絵本やポストカードなどのオリジナルグッズを販売する。
作者の「ザ・キャビンカンパニー」は阿部健太朗さんと吉岡紗希さんの2人組のユニット絵本作家で、共に大分県出身。大分大学教育福祉学科を卒業後、同作品のモデルとなった同県由布市の小学校跡の建物をアトリエに改装し、さまざまな活動の拠点にしている。地元を中心に全国のギャラリーなどで展覧会やワークショップ等を開き幅広く活動。これまで、「だいおういかのいかたろう」(2014年)、「よるです」(同)、「ハテナはかせのへんてこいきものずかん」(2015年)、「はみがき あわこちゃん」(同)などの作品を発表してきた。
「作者の活動拠点がモチーフになった素晴らしい作品。絵本の中の場所が実際にあるという一つのリアリティーが、『もしかしたら会えるかもしれない』という夢を与え興味をそそる」と同館イベントディレクターの渡邉友美さん。「大分では初の原画展。会場では同作品の絵本ができるまでの絵コンテなども紹介している。絵本の中からそのまま出てきたようなほこほこたちのオブジェに会えるので、ぜひたくさんの人に来場してもらい、絵本の素晴らしさを感じてほしい」とも。
開場時間は9時~18時(最終日は17時)。観覧無料。6月15日まで。6日には作者が来館し読み聞かせとサイン会を行う予定。