大分の府内五番街商店街で9月12日、「まちなかジャズ2015」が開かれた。
中心市街地を「ジャズで盛り上げたい」と同商店街でジャズカフェ酒場「アルファ」を営む深田稔さんが企画した同イベント。県内で活動するミュージシャンを中心に熊本・福岡などから約120人が出演し、同商店街の店主や従業員も練習を重ね参加した。
ケイ赤城スペシャルライブでは開場前から長蛇の列ができ、会場の大分市市民活動・消費生活センターライフパルに入りきれず会場前にモニターを設置するなど、対応に追われるほどの盛況ぶりを見せた。
ケイ赤城さんは「別府までは来たことがあったが大分市に来たのは初めて。今日は楽しんで」と冒頭であいさつ。演奏が始まると会場内にピアノとウッドベースの音が響き渡った。6週間前に書き上げたという楽曲のほか、マイルス・デイビスと共に録音した楽曲・自身が率いるジャズバンド「CIRCLRPOINT」の楽曲などを披露し観客を魅了した。
主催した同商店街振興組合の藤井副理事は「参加した店主やお客さんから『毎月開催してほしい』など良い声をたくさんいただいた。新たな町の楽しみ方、新たなジャズと街の空間として今後も継続していけるよう努力したい」と意気込む。
深田さんは「多くのお客さんが興味を持って立ち止まり演奏を聴く様子がうかがえた。初めての開催としては上出来。府内五番街商店街に新たな風を起こすことができたのでは」と振り返る。「ジャズが似合う音楽の街として定期的に企画し取り組んでいきたい」とも。