大分市アートプラザ（大分市荷揚町3、TEL 097-538-5000）で9月28日、「ART PLAZA U_40建築家展2015　建築家のDIY」が始まった。

磯崎新さん設計の展示空間をいかした会場

　大分の建築文化を発信することを目的に2009年から始まった同展は今年で6回目。今回のテーマは「建築家のDIY」。実行委員長を務める伊藤憲吾さんが「普段設計しかしない建築家がDIYをやるとどうなるのだろう」と発案し決定したという。

　参加建築家は大分にゆかりのある11人。磯崎新さん設計の同館の展示空間を考えながら会場構成にもこだわりを見せる。建築家それぞれが選んだ色の糸によりブースを区切る工夫など空間全体が一体に感じる会場設営となっている。

　参加した門脇秀享さんは「初めての試みだった。実際にやってみると難しかった」と振り返る。「建築の面白さ楽しさを感じてほしい。建築に携わる人が増え業界全体が活性化すれば」とも。作品には「D（どうやって）、I（いまを）、Y（よくしよう）」をコンセプトに建築家のならではの提案を盛り込む。

　高橋洋一さんは「普段設計では将来的な家族構成など変化する部分も考える。DIYで造る家具などにも建築家の要素を取り入れてみた。実際に見て感じてほしい」話す。

　シンプルな建築の姿を知ってもらいたいと、小学生向けワークショップ「『基地を造ろう！』ワークショップ」（参加費500円）も開く。

　アートプラザの大橋さんは「今年は例年に無く色を使っている。角度により色が見える空間もある。ワークショップもまだ空きがあるのでぜひ参加してほしい」と来場を呼び掛ける。

　開催時間は10時～18時。入場無料。10月4日まで。