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別府の竹細工伝統産業会館で「竹と月夜の調べ」

「竹と月夜の調べ」フライヤー

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 別府の竹細工伝統産業会館(別府市東荘園8)で10月3日、「竹と月夜の調べ」が開かれる。主催は竹・ルネサンス実行委員会。

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 別府の伝統工芸と同館のPRを目的に始まった同イベントは今年で17回目。同館職員の安部さんは「周辺地域の集まりから始まったが今では500人を超える来場者が集まる」と話す。

 別府市によると、別府竹細工の起源は「日本書紀」の記述にも見られ、人皇12代景行天皇が九州熊襲(くまそ)征伐の帰りに別府に立ち寄った際、お供の膳伴(台所方)が良質のシノダケが多いことを発見し、メゴ(茶碗籠)を作ったことがはじまりとされている。

 別府竹細工は、美術工芸としての技術も高く、造形作品は海外で販売され人気も高い。1979(昭和54年)には、通産省(現・経済産業省)の伝統的工芸品指定を受け、以来、竹資源の有効活用や伝統技術の保護・育成事業に力を入れている。1967年(昭和42年)には、別府出身の生野祥雲斎さんが竹工芸では初めて人間国宝に指定されるなど、別府は多くの竹工芸作家を輩出している。

 会場では竹のオブジェを設置し、先着300人茶菓子を振る舞う。ステージでは竹細工職人が長さ3メートル、幅2.5メートルの竹ひごを使い、直径60センチ、高さ40センチの大竹かごあみを実演するほか、アンデス音楽などの演奏会、竹工芸品を用意した選会などを予定している。

 安部さんは「空きの月夜にゆったりとした時間を竹工芸と共に多くの人に楽しんでもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は18時~20時(進行状況により変更)。入場無料。

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