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大分・臼杵二王座周辺で秋恒例「うすき竹宵」 華やかな般若姫行列に歓声も

華やかな姿を披露する般若姫の娘役「玉絵姫」

華やかな姿を披露する般若姫の娘役「玉絵姫」

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 大分・臼杵二王座など市中心部一帯で11月7日・8日の2日間、毎年恒例の秋のイベント「うすき竹宵(たけよい)」が開かれた。

祭りのヒロイン「般若姫」

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 県内有数のタケノコ生産地でありながら、農家の高齢化や海外産の輸入により出荷が激減することなどにより、竹山が荒れ初めて来たことを考慮し、「竹を使った町おこしを始めよう」と「竹光(たけみつ)芸まつり」として始まった同イベント。初年度約1500本の竹ぼんぼりから始まり、4年目には1万5000本となり祭りの名称も「うすき竹宵」へと改名。今回で19回目を迎える。

 「臼杵石仏」を造ったと言い伝えられている「真名長者伝説(まなのちょうじゃでんせつ)」をヒントに「般若姫伝説」として再現。不慮の事故で亡くなったとされる登場人物「般若姫」の御霊(みたま)の里帰りを再現した「般若姫行列」をメーンに、市内外の各団体や企業などのボランティアが制作したオブジェ30カ所のほか、約2万本の竹ぼんぼりを設置し、小京都の街並みを幻想的に演出した。

 インターネットなど一般公募によりオーディションで決定する祭りのヒロインは、「般若姫」に市内在住の河野美香さん(17)、般若姫の母役「玉津姫」に甲斐里美さん(36)、般若姫の娘役「玉絵姫」に緒環彩和さん(6)が選ばれた。華やかな衣装をまとう姫の姿に来場者から大きな歓声が上がった。

 商店街や寺などではしの笛や二胡などを使用した音楽イベントや市内出身の小説家「野上八重子」さん生誕130年記念の能、「第9回全国あかりサミット」など他県との交流事業も開かれた。

 7日の般若姫行列は雨天で中止となったが、8日は好天に恵まれ来場者が増加、行列周辺は混雑となった。

 大分市から訪れた会社員の後藤さん・綱島さんは「初めて訪れたが竹の中のろうそくの明かりは柔らかくとてもきれい。想像していた以上に街ぐるみの取り組みで多くの子どもが参加していることに驚いた。竹の光の温かさに癒やされた。来て良かった」と笑顔を見せた。

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