大分のアートプラザ(大分市荷揚町3)で12月18日、建築イベント「+A labo vol.14 野口直人先生 講演会」が開かれる。主催は大分県にゆかりのある若手建築家で構成する+A。
建築家ユニットSANAA(サナア)の元所員で、建築展「オスカー・ニーマイヤー展」「ミケランジェロ展」などの模型デザイン、制作を手掛けた建築家の野口直人さんを講師に迎え開く同イベント。野口さんは全て自費で参加し講演する。
大分県の若手建築家などの有志で構成する+Aは2006年に発足し今年で10年目。会員が講師となって開催する勉強会「+A mini-labo」や県内の建築作品を紹介する「コブスル建築マップ」作成・運営、講師を招き公開講座を開く「+A labo」など建築を身近に感じてほしいと建築関係者、デザイナー、文化財専門家、主婦、大学生などが参加し活動する。
講演会では模型制作を通した建築の可能性とその魅力を紹介する。そのほか、模型デザイン・制作のスペシャリストの野口さんの視点から見たアートプラザや大分県の代表的建築家「磯崎新」さんの同施設に収蔵されている建築模型など、事前にリサーチしたレポートを見ながら参加者と共に展示室を回る「磯崎新建築展示室ツアー」(参加無料)なども予定している。
+A代表の松田周作さんは「同じタイミングで開催している『ARTPLAZA U_40 建築家展 2016』が模型による近作展となっていることにちなんで野口先生をお招きした。建築イベントを通して建築の魅力などを参加者に感じてもらいたい」と期待を寄せる。「磯崎さんをはじめ、大分の建築価値の再発見や再評価にもつながれば」とも。
+A labovol.14野口直人講演会=18時~、参加無料(要事前申込、松田周作建築設計事務所、TEL 097-574-6149)、「ランプシェードをつくろう!」ワークショップ=10時~12時、参加費500円(12月9日締切り)、野口直人氏による磯崎新建築展示室ツアー=13時~、参加無料(要事前申込み、12月13日締め切り)。いずれも申し込みはアートプラザ(TEL 097-538-5000)まで。