大分の「うみたま体験パーク「つくみイルカ島」(津久見市四浦、TEL 0972-85-3020)で5月14日、バンドウイルカの「サキ」が赤ちゃんを出産した。
生まれたイルカは体長約1メートル、体重約15キロで、性別は不明。運営するマリーンパレス(大分市)によると、14日2時40分ごろ、出産を確認した。同館広報担当の熊代徹さんは「母子共に健康で元気な様子がうかがえた、授乳もできていると」話す。2頭だけが入れられた繁殖用プールではサキに寄り添い時々海面に上がってくる様子をカメラ片手にシャッターチャンスを狙う来園客でにぎわう様子が見られた。
同イルカ島で繁殖用に飼育しているサキは自然界で妊娠後、2010年にイルカ島で出産したが、プールの金網が絡まり生後20日で死んだ。今回はプールの広さを約3倍にして、網をプラスチック製に替えるなど事故への細心の注意と授乳環境の整備に取り組んでいるという。
熊代さんは「以前から妊娠を公表していて、何度も応援に来てくれるファンもいる。お客さまと共に初めて当園で妊娠、出産を経験したスタッフ一同喜んでいる。飼育している以上、事故や病気はつきもの。多くのお客さまと共に見守っていければ」と話す。
開園時間は10時~16時(季節により延長あり)。入場料は、大人(高校生以上)=870円、小人(小・中学生)=540円、幼児(4歳以上)=430円。イルカと泳ぐ体験プログラムなども用意する。