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大分国際車いすマラソン開催へ 258人の選手が参加

「大分国際車いすマラソン」過去のレースの様子

「大分国際車いすマラソン」過去のレースの様子

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 大分で10月29日、「第37回大分国際車いすマラソン大会」が開かれる。

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 1981(昭和56)年の「国際障害者年」を契機に、世界で初めて「車いすだけの国際マラソン大会」として始まった同大会は今年で37回目。「身体に障がいのある人が車いすマラソンを通じて希望と勇気を持って社会に参加する意欲を喚起するとともに、広く県民が障がいのある人についての関心と理解を深めること」を目的としている。

 県内からは37回連続出場の宇賀治孝一さん(80)、吉川勇さん(64)、原田耕一さん(60)などマラソン=5人、ハーフマラソン=25人の計30人が参加する。そのほか、国内、米国、ポルトガル、南アフリカなど海外17カ国77人を加え計258人が参加する。

 選手はカーボンやチタンなどを使い軽量化された「レーサー」と呼ばれる車いすに乗り、県庁前をスタート。大分市営陸上競技場をフィニッシュとする国際陸上競技場連盟公認のコースを走る。障がいの状況によりT51クラス、T33/52クラス、T34/53/54の3クラスに分かれる。

 注目は大会6連覇でリオデジャネイロパラリンピックの車いすマラソン金メダリスト、マルセル・フグ選手(スイス、国際パラリンピック委員会世界ランキング1位)。マルセル選手は昨年レース序盤にクラッシュでリタイアし大会連覇を逃す結果となった。代わって前回大会で優勝した山本浩之選手・同2位の鈴木朋樹選手の国内選手とのリベンジマッチに注目が集まる。

 県福祉保健部の光延慎一さんは「今年のテレビ中継は、先頭集団だけでなく、レース後方などにもスポットを当てるよう工夫している。重度の障がいを持つ選手が一生懸命頑張る姿も見てほしい。頑張る姿を応援する形でも大会に参加して多くの人に関わってもらえれば」と参加を呼び掛ける。

 開会式は28日16時から、大分市のガレリア竹町ドーム広場で開き、商店街で参加選手によるパレードを予定する。競技は29日、大分県庁前を10時にスタートする。

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