見る・遊ぶ

大分県立美術館で「自然の憧憬」展 大分ゆかりの作家作品ズラリ

竹田市生まれの南画家・田能村竹田の「高客聴琴図屏風」

竹田市生まれの南画家・田能村竹田の「高客聴琴図屏風」

  • 7

  •  

 大分県立美術館 OPAM(大分市寿町2、TEL 097-533-4500)で現在、「2017コレクション展Ⅳ 自然への憧憬(どうけい)」が開かれている。

由布の情景を描いた、日田市出身の日本画家・岩澤重夫の作品「晨(しん)」

[広告]

 年間テーマを設け、同館収蔵作品約5000点の中から季節に合った作品を選び、2カ月ごとに展示を入れ替え全 6 回にわたり紹介する同展。シリーズ第 4 回となる今回は、秋から初冬にかけての空気と大自然への憧れを伝える作品62点を展示する。

 会場には大分ゆかりの作家が手掛けた作品がズラリと並ぶ。近世絵画コーナーでは目玉展示として、竹田市生まれの南画家・田能村竹田の「高客聴琴図屏風」を並べる。同館によると、同作品は竹田作品のうち最も大きいサイズとされる力作で、木や岩山の表現、墨や色の入れ方などに作家の作品に掛けるすごみがにじみ出ているという。日本画コーナーでは、大分市出身の福田平八郎や高山辰雄、日田市出身の岩澤重夫らが名を連ねる。岩澤の作品「晨(しん)」は由布岳の紅葉が朝焼けに染まっていく情景を印象的に描いた作品で、構図と色合いから岩澤の郷里に対する思いが見て取れるという。

 このほか、日田市出身の美術家・宇治山哲平の手掛けた抽象画、国東市出身の陶芸家・河合誓徳の陶磁器なども展示する。

 同館スタッフの植木沙耶香さんは「今の時期にぴったりの作品ばかり。気軽に立ち寄って作品の空気感を身近に感じてほしい」と来場を呼び掛ける。

 期間中、同館学芸員によるギャラリートーク(約60分)も行う。開催時間は11月12日・19日=13時30分~、10月27日、11月24日=17時~。同展観覧券必要。

 開館時間は10時~19時(金曜・土曜=20時まで)。11月1日は一部作品入れ替えのため休展。観覧料は、一般=300円、大学・高校生=200円、中学生以下無料。12月5日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース