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大分・大野川河川敷で「合戦まつり」開催へ よろいかぶとの衣装合わせも

「大野川合戦祭」昨年の様子

「大野川合戦祭」昨年の様子

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 大分市中戸次の大南大橋下の大野川河川敷で11月11日・12日、「第13回大野川合戦まつり」が開かれる。主催は大南地区の自治会、大分商工会議所大南支所、各種団体、企業などで構成する実行委員会。

衣装合わせでよろいを身に着ける中学生

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 歴史的な出来事を後世に伝え続けるとともに、地域活性化を目的に始まった同イベント。戦国時代、大友軍と島津軍が繰り広げた「戸次(へつぎ)川の戦い」をテーマとした合戦劇をメインに、さまざまなプログラムを予定。近年は4~5万人が来場するイベントとなっている。
 当日は10時の祝詞で始まり、19時の合戦絵巻まで出し物が絶え間なく続く。餅まき、相撲甚句、吉野臥龍梅太鼓、合戦の要素を取り入れたよさこい踊りのほか、騎馬の早駆けや鉄砲隊による演武、150人による武者行列などを披露する。

 鉄砲隊演武に大分南高の生徒が加わり、武者行列には竹中、判田、戸次、吉野の4中学の生徒が参加する。大友軍とともに戦った四国勢ゆかりの高松市から大西秀人市長も駆け付け、大分市の佐藤樹一郎市長とともによろいかぶとを身にまとう。

 目玉の合戦劇には地元の有志のほか、四国から長曾我部甲冑(かっちゅう)隊、十河氏の子孫も参加。福岡や鹿児島などの九州はもちろん、東京からも個人参加の「武将」が加わり、総勢は約200人となる。13時40分からの甲冑(かっちゅう)劇と夜の合戦絵巻の2部構成で、広い河川敷を舞台に出陣前の場面から、開戦、騎馬疾走、火矢弓隊、鉄砲隊演武などのシーンを繰り広げる。クライマックスに戦死者への慰霊を込めた花火を打ち上げて締めくくる。

 会場には、地元の特産品や戸次名物のごぼまん(肉きんぴらごぼう入りのまんじゅう)などを販売する路面店約40店も並ぶ。JR中判田駅を発着とした「戸次の歴史と町並みに触れるのんびりウオーキング」も同時開催。翌12日は天面山まつり会場で、神楽、餅つき大会、大分豊府高校吹奏楽部による演奏などを行う。

 祭りの準備も着々と進み、2日夜には大南市民センターでよろいかぶとの衣装合わせが行われた。武者行列に加わる判田中テニス部員と付き添いの家族らが参加。初年度から協力しているという、鹿児島でよろいかぶと専門店を営む小幡兼弘さん(65)に、足袋、小袖、はかま、すね当て、籠手(こて)、胴、わらじなどの着け方を教わった。

 総重量は15キロで、同中1年の下村和輝さんは「ちょっと重いけど格好(かっこ)いい。祭りの日が楽しみ」。父親の孝司さん(48)も「手伝っていると自分もよろいを着けたくなる」と笑顔で話していた。

 事務局長の清松直人さん(65)は「合戦絵巻の迫力はまさに圧巻。一日中ずっといても楽しめるし、駐車場も広いのでぜひ気軽に見に来てほしい」と呼び掛けている。

 開催時間は10時~21時。小雨決行。

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