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大分で「まちなかアート」 参加型イベントやアートツアー

「まちなかアート150年」会場の様子

「まちなかアート150年」会場の様子

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 大分市美術館(大分市上野町)と大分中心市街を会場に11月8日、「まちなかGO!アートみつけたい」が始まった。

芝田知明さんのステンレスアート作品

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 市民がアートを気軽に楽しめる機会づくりと、回遊による街の活性化を目的に4年前から始まった同イベント。市美術館のほか、アートプラザ、大分銀行赤レンガ館、中心市街地循環バス「大分きゃんばす」、中心市街地の店舗8カ所に作品約70点を展示する。

 今回はJR大分駅や県立美術館の整備などで大きく変わった「まちなか」の移り変わりとアートとのつながりをテーマに、展示会、参加型イベント、アートツアーの3部構成で展開する。

 出展者は、網中いづるさん(イラストレーション)、有馬晋平さん(彫刻)、伊藤憲吾さん(建築)、井下悠さん(グラフィックデザイン)、Kanaさん(ソフトカルプチュア・ぬいぐるみ)、勝正光さん(絵画)、芝田知明さん(ステンレスアート)、西宏武さん(絵画)、日本文理大建築学科(建築)、Fab Lab Oita(モノづくり工房)、三浦温さん(服飾デザイン)、光浦高史さん(建築)の10人2団体。

 メイン会場の市美術館では展示企画「まちなかアートの150年」を開く。江戸時代に始まり、明治、大正、昭和へと移る大分の近現代史を、当時の地図や写真、収蔵絵画、出展品と組み合わせて展示する。

 現代ブースには、井下さん、Kanaさん、三浦さんの作品のほか、芝田さんのイワシの大群を模したステンレスアートなどの新作が並ぶ。芝田さんは「古代から不変の大分の海と星空をイメージして作った。ほかの人の作品とのコントラストも面白いし、刺激になるいい空間」と話す。

 期間中、出展者による市民参加型イベント「アートライブ」として、ファッションショー、井下さんによる「おめでたい紙コップで糸電話をつくろう」ワークショップ、有馬さん、光浦さんによるトークイベント「辰野金吾の生きた時代」、ピールアート講演会、音楽会、トークイベントなどを行う。

 市街地循環バス「大分きゃんばす」で市美術館と県立美術館を巡る「アートツアー」は、11月19日=伊藤さんが「建築」、11月26日=菅章館長と西さんが「美術」、12月2日=同美術館の長田弘通美術振興課長が「歴史」をテーマに解説する。

 同美術館スタッフの岡村暢哉さんは「気軽にいろいろな展示場を巡って作品に触れ、大分の昔からのストーリーやゆかりに思いをはせてほしい」と話す。

 市美術館を含め観賞無料。展示時間は各所によって異なる。「アートライブ」は一部有料。「アートツアー」は事前予約制で県立美術館観覧料などの実費が必要。

 12月3日まで。

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