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大分で県産ハウスデコポン・美娘初競り、「近年一番のでき」と自信も

威勢の良い声が響き渡ったデコポンと美娘の初競り

威勢の良い声が響き渡ったデコポンと美娘の初競り

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 県内で栽培されたかんきつ類のハウスデコポンとハウス美娘(みこ)の初競り式が11月17日、大分市公設地方卸売市場(大分市豊海4、TEL 097-533-3113)で行われた。

初競り式であいさつする木村会長(左から3番目)

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 デコポンは糖度が高く、頭頂部が飛び出したような形が特徴。美娘は「興津早生」「清見」「ページオレンジ」の掛け合わせで、一般的には「天草」と呼ばれている。大分では、ハウス栽培された天草の中で外観や味などの基準をクリアしたものを「美娘」のブランド名で販売している。両品種は例年、11月上旬ごろに「施設中晩柑」のトップを切る形で初競りが行われる。

 JA全農おおいた園芸部園芸販売課によると、今年は8月までの少雨・高温のために生育が遅れていたが、9月以降の多雨により生育が回復。いずれも食味のよいものに仕上がっているという。

 競りに先立って行われた初競り式で大分県柑橘(かんきつ)研究会の木村房雄会長が「地産地消ということで、全国に先駆けてこの大分から出荷する。生産者にとって、大分にとって良いスタートになってほしい」とあいさつ。続いてデコポン部会が「今年はとても食べやすくなっている」、美娘部会が「近年の中では一番の出来」と説明し、「お歳暮にぴったりなのでぜひ利用してほしい」と呼び掛けた。

 初日は、デコポンは杵築市と津久見市から1377キロ、美娘は杵築市から375キロが集まった。午前7時半過ぎに競りが始まると、市内の小売業者らが威勢の良い声とともに次々と競り落とし、数分で完売。デコポンは1キロ平均1,163円、美娘は平均1,361円と、平年より約3%高い値が付いた。

 出荷は1月下旬までを予定し、12月ごろがピーク。佐伯、津久見、杵築の各市などからデコポン131トン、美娘40トンが、県内を中心に関東、東海、関西、九州に出荷される。

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