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大分のJR鶴崎駅に「駅かふぇ」 乗降客楽しませるライブハウス目指す

JR鶴崎駅に「駅かふぇ」をオープンする三浦さん

JR鶴崎駅に「駅かふぇ」をオープンする三浦さん

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 大分市のJR鶴崎駅構内のライブができるコミュニティースペース「駅かふぇ」が現在、11月中のオープンを目指して最後の準備に追われている。

防音設備も万全の「駅かふぇ」店内

 地元のライブ音楽の普及と地域活性化を目的に誰でも気軽に立ち寄れる空間として開店準備を進める同店。HIGH TENSION RECORD(大分市三佐2423、TEL 097‐529‐5484)の代表でレコーディングなどの音楽制作を手掛ける三浦貴博さん(43)が手掛ける。

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 三浦さんは、一般の人にもっと生の音を聞いてもらおうと、数年前から大型商業施設内のコーヒーチェーン店で定期的にイベントを企画していた。今年の同店舗の閉店を機に次のスペースを探すことになり、すぐに地元の鶴崎駅の空き店舗と乗降客の姿が思い浮かび、「ライブの素晴らしさを伝えるには絶好の場所だと思った」と振り返る。

 JR駅構内にライブハウスを兼ねたカフェを作る計画を思い立つと、三浦さんはすぐ行動に移す。昨年10月にJR九州大分支社事業開発課にテナントの借り入れを打診。その後、何度も折衝を繰り返してようやく契約にこぎ着けた。「聞いている限り、JR構内に音響施設ができるのは初めて」という。

 JR九州によると、2016年度の鶴崎駅の一日の乗車人員は約2000人で県内では5番目の多さ。三浦さんは「集客することなく毎日それだけの人が通るのは大きい。その中の一人でも、目の前の楽しそうな空間から聞こえる音に引かれてフラリと寄ってくれれば」と期待を寄せる。

 元売店というテナントの敷地は約43平方メートル。9月18日に改修工事に着手した。コンクリートの下地を整備し、排水と配電設備を整え、厨房エリアを新設。通る人が入りやすいように、改札側にあった入り口をふさぎ、駅正面側の壁を取り壊して両開きの大きなガラス扉を取り付けた。

 壁には防音材を詰め込み、隙間なく板をはめ、その上から木目調の壁紙を張った。試験演奏でJR側の騒音検査も無事にクリアした。照明や音響機器、プロジェクターにスクリーンもそろえ、10月下旬からはプレオープンイベントとして、ミニライブや落語会を開いた。

 オープン後は、各種コンサートやイベントのほか、結婚式の二次会のパーティーなどに利用できるという。ライブやイベントがない通常時は18~20席のカフェとして営業。メニューにはコーヒー(350円)などのドリンクはもちろん、パスタ、カレーライス、カボスおろしうどん、シイタケうどん(各600円)などが並ぶ。

 正式なオープン前だが、新しい施設を目の当たりにした乗降客の問い合わせも多く、「11月中にはオープンする予定」と三浦さん。「演奏する側と聞き手が同じ目線で音を楽しむというのは、音楽の原点回帰かもしれない。JRを利用する人はもちろん、地元の人でも、誰でも、気軽に立ち寄って生の音を楽しんでほしい」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は11時~21時。

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