大分市大道町に12日1日、日曜大工専門店「DIY WORK PLACE おおいたべーす」(大分市大道町1、TEL 097-589-5004)がオープンした。
別府市内で工務店「KT住宅空間プロデュース」を営む長野健二さん(42)が、妻の知子さん(44)と立ち上げた同店。女性や子どもら初心者を対象とした「誰でも気軽にDIY(ドゥ・イット・ユアセルフ=日曜大工)を楽しめる空間」をコンセプトにしている。
長野さんは父親の建築会社で働いていたが、独立を目指して40歳の冬に一念発起。半年の猛勉強の末、二級建築士の資格を取得した。その後、別府に自身の工務店を構え、リフォーム施工などを手掛けるようになった。「もともと新築への思いよりも、今、住んでいて困っている、改善したいと思っているお客さんに応えたいという思いの方が強かった」と長野さん。DIY店についても「さらにお客さんとの距離を縮めていろいろアドバイスできるのでは」と考え、開店に踏み切った。
店舗面積は約70平方メートル。グッズコーナーにはさまざまな工具のほか、ペンキ、オイル、壁紙なども並ぶ。置いている商品は、手のひらサイズの小型のバール(1,420円)、握りやすく滑りにくいハンマー(1,370円)など女性や子どもでも扱いやすいものばかり。「自分がテーブルや棚や椅子などを作ってみて、その時に実際に使った道具や材料を中心に、本当に必要なものを吟味して集めた」という。
工具や材料以外の設備にもこだわりを見せる。大分には未進出の家具量販店「IKEA」と契約を交わし、同社のキッチンと洗面台を販売する正規取扱店ともなった。
店舗の奥には誰でも利用できるワークススペースを開設。6人掛けの作業台3台を備え、貸し出し用の工具もそろえた。「手ぶらで参加できるワークショップも開く予定。ほかにも会議や話し合いなどのスペースとしても利用してほしい」。
このほか、子ども向けに高さ中央2.4メートルのクライミングウオールや、ままごとを楽しんだり絵本を読んだりできるキッズコーナーなども設けている。
リフォーム業からのDIYという目線が一つの武器。「具合の悪い蛇口が気になるといった、生活の中での女性目線の小さな困り事にきちんと対応する、地域の何でも相談室になりたい。材料や商品がウチで売っていない場合は、直し方や対応方法を伝えた上で、よその店を紹介するので、まずは気軽に相談してほしい」と呼び掛ける。
営業時間は10時~18時。月曜定休。