大分市中心部の飲食店で現在、「おおいた関ぶりフェア」が開かれている。
市民や飲食店関係者らに「関ぶり」をPRし、消費の拡大を目的とする同イベント。市が昨年夏から取り組んでいる「りゅうきゅうPR大作戦」に合わせて実施する。「関ぶり」に絞って市内の中心街で展開するのは今回が初めて。同市中央町の20店が旬を迎えた「関ぶり」を使った特別メニューを提供する。
同市農林水産部農政課によると、「関ぶり」は高級ブランドとして全国的に定着した「関あじ」「関さば」と同様、潮流の速い豊予海峡で育ち、身が締まり脂が乗っているという。「一本釣り」で魚を傷付けることなく1匹ずつ釣り上げる、網などで陸に揚げて重さを量らず水面の姿から大きさや重さを判断する「面買い」(つらがい)で魚のストレスを軽減する、「活(い)け締め」で鮮度を落ちにくくして出荷するなど、品質を保持するきめ細かな処置と管理を徹底している。
同フェアでは刺し身、すし、ぶり大根、ステーキなど多彩なメニューが楽しめる。価格は「五郎一」の「関ブリテリヤキ串・270円」から「月の木」の「おまかせコース・1万500円」までと幅広い。800円台のメニューが多く、「二代目与一」の刺し身とすしの「関ぶりセット」(860円)、「アシュット」の「関ぶりのふきのとうパン粉焼き」(810円)、「大漁旗中央町店」の「関ブリのしゃぶしゃぶ」(842円)などが味わえる。「りゅうきゅう」は、「寿司(すし)ろばた八條(はちじょう)中央町店」が626円で提供する。
同農政課ではフェアに合わせて「関ぶり」の「B」と人気女性芸人のユニット名を掛けた「セキアジ・アキサバwith B」のロゴマークを制作。専用のポスターなどに使うことで「関ぶり」の周知を図る。「市民の関ぶりの知名度は養殖のかぼすブリに比べてまだ低い。さまざまなメニューを味わってブランドならではのうま味を知ってほしい」と利用を呼び掛ける。
2月24日まで。