別府市の「SELECT BEPPU」(別府市中央町、TEL 0977-80-7226)で3月28日、別府の新しい土産を販売する「 BEAMS EYE on BEPPU」巡回展が始まった。
別府市とセレクトショップ大手のビームス(本社=東京都渋谷区)が連携し、「末長く幅広い層に愛される別府ならではの新しい土産物づくり」をコンセプトに展開する同事業。地元の16事業所と同社が共同開発したアクセサリー、竹細工、文具、菓子、食品加工品などを販売する。
2月7日~3月6日にはビームスジャパン(東京・新宿)で販売し、今回は「里帰り展」となる。別府での販売窓口は商品開発に携わったNPO法人「BEPPU PROJECT」で、店内に約60種類の商品を並べる。
鉄輪50度の「スチドラ」(453円~)は、野菜や果物を鉄輪温泉の天然蒸気を使って低温で蒸し、ゆっくり乾燥させたオリジナル商品。同社の月田尚子さんは「素材の復元率が高く、香りとうま味、歯応えがすごい」と説明する。
「ilocami(イロカミ)」は、紙を折って作るピアスやイヤリング「OTTEN」(1,490円)を開発。海地獄の「青」を使うなど色使いにも別府らしさを取り入れた。「そのままポストカードとして使えるので、贈り物としても喜ばれる」。
「別府みょうばん湯の里」は入浴剤の湯の花(8回分・1,836円)を「ビームスオリジナル巾着」に入れて販売。「明石文昭堂」の「たけのおと」(ケース付き・8,640円)は表紙に竹細工を施した高級ノートで「完成度が高く、東京でも人気の高かった商品の一つ」と月田さん。ほかにも、ザボン漬け、コーヒー、化粧品などが並ぶ。
初日は11時の開店とともに多くの市民や観光客が来店、別府色豊かな土産物を品定めした。別府市の三重野智子さん(29)は「おしゃれな土産物が多く並んでいて見ていて楽しいし、うれしい。県外の友達に送ったりしたい」と話していた。
店では別府の旅行記を盛り込んだフリーマガジン「まるで湯けむり。」も無料配布。月田さんは「竹細工やザボンなど、地元で見慣れたものが生まれ変わった姿や、新しく誕生した別府土産を見てほしい。価格帯もさまざまに取りそろえているので気軽に利用してもらえれば」と呼び掛ける。
営業時間は11時~18時。火曜定休。4月16日まで。