大分市の高崎山自然動物園(大分市神崎、TEL 097-532-5010)が現在、今年最初に生まれる赤ちゃんザルの名前を募集している。
野生ザルへの餌付けで知られる同園。第1号赤ちゃんザルへの名付けは1984(昭和59)年から始まった。2012年まではスタッフが名前を考えていたが、2013年の開園60周年を機に一般公募へ切り替えた。これまでに「カンレキ」(雄)、「ソチ」「シャーロット」「リオ」「ピコ」(以上雌)が採用されている。
同園によると、母ザルの妊娠期間はおよそ5カ月半で、4月から9月の間に出産。最初の赤ちゃんザルは4月中旬からの約1カ月の間に生まれるという。昨年は191匹が生まれており、第1号は5月11日だった。1984年以降、最も早く生まれたのは1998年の「ゴールド」(雄)で4月14日。遅かったのは2011年「キズナ」(雄)の5月22日。出産日については「母ザルたちのお腹が大きくなっていくのは分かるが、いつ、どのサルが産むかは分からない。予想してもほとんど当たらない」。
名付けの条件は「この1年で話題になった言葉や出来事にちなんでいる」「カタカナ表記2文字以上5文字以内」。「ゅ」などの拗(よう)音、「っ」で表す促音、「ー」の長音は1文字に数えない。昨年は動画投稿サイトで世界的に人気となった歌手のピコ太郎さんから採用。2015年には「シャーロット」が英国の王女と同じ名付けで全国的な話題になった。
4月3日に福岡県飯塚市から同園を訪れた安永剛士さん(36)一家4人は、平昌五輪で活躍した選手にちなんだ名前を応募した。「名前がずっと残るので選んでもらえるとうれしい」。同園スタッフの菅本夕子さん(44)は「最初の赤ちゃんはやはり自分たちの思い入れも強くなる。みんなに愛される、明るくすてきな名前を付けてほしい」と呼び掛ける。
募集期間は最初の赤ちゃんザルが誕生するまで。園内入り口とサル寄せ場休憩所に設置した応募箱を利用するか、同園ホームページからメールで応募する。採用された名前を応募した5人(抽選)にオリジナルグッズを贈呈する。