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大分市の手作り雑貨「ここや」 体験工房やレンタルスペースも

ハンドメード品が並ぶ「ここや」

ハンドメード品が並ぶ「ここや」

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 大分市の下郡に、手作り雑貨を取り扱う「ここや」(大分市下郡北3、TEL 080-9055-7640)がオープンして1カ月がたった。

委託作家が自由に使えるレンタルスペース

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 雑貨販売のほか、体験工房やレンタルスペースなどを備える同店。県内の主婦ら5人が集まり、昨年12月から準備を進め、4月1日にオープンした。

 機織りを通して知り合った大分市の松井教代さん(59)と別府市の矢田京子さん(58)が「自分たちの世代はハンドメードを趣味にしていた人が多い。そういった人たちがゆっくり時間を楽しめる場所をつくりたい」と思い立ったのがきっかけ。2人の声掛けに、アートフラワーをたしなむ大分市の米倉章子さん(71)、同市のトールペイント講師・甲斐結妃さん(55)、津久見市で洋服などを販売する店舗を構える竹田玲子さん(52)が応じ、甲斐さんと竹田さんの経験を生かし、「ハンドメード」をトータルに楽しめる店を誕生させた。

 広々とした店内には5人の手作り品がずらり。松井さんと矢田さんは自分たちで織った生地で作ったカラフルなポーチ(800円)やバッグ(1,000円)、落ち着いた色合いのストール(3,000円)などを販売。竹田さんは「着てうれしい、楽に着られる」ワンピースやスカート(2,900円~)などを並べる。

 米倉さんのアートフラワーは、古い布を染め直して作った葉や花びらを使っている。花を入れる陶器も花の色合いに合わせて自ら焼いて作るという。1輪500円からで、中には制作期間が1カ月以上という大作も出品している。

 入り口右手は委託作家が自由に使えるレンタルスペースとした。利用期間は1カ月で、縦35センチ、横60センチ、奥行き28センチの「大」で1,000円。そのほか「中」(700円)、「小」(500円)。「店舗を持てない若い作家さんに人気。作風は自分たちの刺激にもなる」と矢田さん。

 奥には大型テーブルを備えた体験工房を用意する。ワークショップは担当者によって受け持つ曜日が異なる。木曜は主にアクリル絵の具を使って陶器や布に絵を描くトールペイント教室(1,000円~)を開催。担当する甲斐さんは「絵心がなくても筆の動かし方を覚えれば簡単にデザインができる。初めてでも信じられないぐらいうまく描けるので感動する人も多い」

 店名は、店を軸に集まった仲間が「個々」でも光るようにと名付けた。5人は「一過性の流行を追うつもりはなく、店舗としても工房としてもゆっくりじっくり楽しんでもらえるようにした。まずはその空気感に触れてもらえれば」と声をそろえて呼び掛ける。

 営業時間は12時~17時。日曜・月曜定休。駐車場は4台分あり。

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