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大分市の「えほん屋かのこ」1周年 母の日に読み聞かせイベントも 

絵本の説明をする岸本さん

絵本の説明をする岸本さん

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 大分市の絵本専門店「えほん屋かのこ」(大分市中央町2、TEL 097-594-3100)がオープン1周年を迎えた。

オープン1周年を迎えた「えほん屋かのこ」

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 大分市の書店で働いていた岸本由紀子さん(50)が、2017年5月1日に開いた絵本だけを取り扱う店。若草公園横のビルの3階にある美容室の一角に約5平方メートルの小さな城のような囲いを作り、新本と中古本合わせて約500冊を店舗やインターネットで販売している。

 この1年は本の確保と認知度アップに奔走。開店時は100冊ほどしかなかった本は、新本300冊、中古本200冊までに増えた。「特に古い本を集めるのは難しかった。引き取りや買い取りのほか、古本市を巡っては状態の良いものを探し回った」。車による移動販売や読み聞かせも行い、昨年12月からは「おはなし会」を開くなど地道な活動を続けてきた。「絵本好きのお客さんや書店時代の知人らに助けられ、何とかやってこられた」

 「新本と中古本を合わせて扱う業態は県内では珍しい」こともあり、プレゼント用に新本を購入する客のほか、読み聞かせ活動用に中古本を求める中高年も多いという。中古本は手入れしてから棚に並べる。「3~4割引が中心で、状態によっては半額や50円、100円という値も付ける」

 岸本さんは全500冊を読み込んでおり、客層や要望をくみ取ってお薦めの一冊を選部ことも。4月にはこの1年間で出合った本の中からベストテンを選び、「第1回かのこ絵本大賞2018」として紹介した。1位は大人が感動する「星につたえて」、2位はどこか神秘的な「ネコヅメのよる」、3位は地元・大分のザ・キャビンカンパニーの「はみがきあわこちゃん」。「何を買っていいのか分からないというお客さんも多いので、そういった人のガイドになれば」と元書店員ならではの気配りを見せる。

 今後に向けては「この1年で少しだけ足場も固まったので、2年目はもっと移動販売や読み聞かせの数を増やして県内あちこち回りたい」とし、「子どもはもちろん、大人でも楽しめる絵本の魅力を広めたい」と意気込む。

 5月の「おはなし会」は「母の日」の13日14時から同店で開催。「お母さん」をテーマに岸本さんや絵本セラピストによる読み聞かせを行う。自由参加で読み手も募集中。割引購入サービスも用意する。

 営業時間は10時~18時。月曜定休。

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