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別府・鉄輪で新企画「蒸しツーリズム」 湯治場で食と温泉と癒し堪能

温泉の蒸気で食材を調理する「地獄蒸し」

温泉の蒸気で食材を調理する「地獄蒸し」

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 別府市の鉄輪温泉で6月4日から、湯治場や地獄蒸しの魅力を伝えるイベント「かんなわ蒸し通りずむ(ツーリズム)」が開かれる。

天然サウナの「鉄輪むし湯」

 鉄輪を愛する地元有志8人でつくるグループ「鉄輪ツーリズム」(事務局・冨士屋内、TEL 0977-66-3251)の主催。鉄輪には古くから湯治や癒しを目的とする長期滞在者向けの素泊まり宿「貸間」や、温泉の蒸気で食材を調理する自炊用の蒸し釜といった文化が残る。こうした土壌を生かし、長期滞在の魅力を新しい形で伝えようと初めて企画した。

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 6月4日を語呂合わせで「蒸しの日」と定め、「蒸しの聖地・鉄輪でのモダン湯治」をコンセプトに実施。「食」「温泉」「癒し」をキーワードに、鉄輪温泉一帯で29の体験型プログラムを用意した。

 「食」では県産のコメ、魚、肉、有機野菜などを買い、蒸して食べる「青空蒸しマルシェ」(10日)、同マルシェの食材で作った料理を味わえる「1日限定ランチ」(同)、野菜の50度洗いを提唱する平山一政さんの試食付き講演会(22日)など、地獄蒸しに関連した13の企画をそろえた。グループ代表の安波治子さん(47)は「蒸し釜はガスも火も油も使わず長時間加熱できる秘密の調理器具。凝縮された素材のうまみを味わいつつ、体の中からきれいになってほしい」と話す。

 「温泉」では早朝の体幹ストレッチほか、整体、ピラティスなど8つのプログラムを用意。「温泉」プログラムの参加者は、セキショウというハーブを敷き詰めた石室の天然サウナ「鉄輪むし湯」を100円(通常510円)で利用できる。「癒し」では鉄輪一周ウォーク(10日)、落語会(9日・30日)のほか、旅館のおかみの案内で「貸間」を見学するツアー(7日・11日)などを行う。このほか先行企画として、5月30日14時から、冨士屋のサツキの開花に合わせた「皐月の庭のコンサート」を開く。

 同グループでは専用のガイドブックを用意。地獄蒸しのレシピ、期間中に味わえるスペシャルメニューの紹介、会場の地図、モデルコースなどを掲載している。安波さんは「湯治場・鉄輪の敷居は低いということが伝わるようなプログラムを用意した。気軽に参加して、鉄輪のゆったりとした空気感を味わってほしい」と呼び掛ける。

 開催日や参加方法、料金などはプログラムにより異なる。詳細を説明した専用ガイドブックはホームページで確認できる。6月30日まで。