大分市のアートプラザ(大分市荷揚町3、TEL 097-538-5000)2階アートホールで4月2日、大分市出身の建築家・磯崎新さんのパネル展が始まった。
同イベントでは2007年に開催された「磯崎新の最近作-日本・中国・ヨーロッパ・中東」展で展示したパネル作品と代表作をピックアップし、日本から海外にまで広がる磯崎さんの作品17点を紹介する。
磯崎さんは1931(昭和6)年大分市生まれ。代表作として、アートプラザや、アメリカのロス・アンジェルス現代美術館など、多数の建築物がある。磯崎建築の素晴らしさを伝えたいと、同館3階展示室で建築模型を公開。計画的に展示替えを行いながら常設展示している。
磯崎さんは現在、日本国内よりも海外を主な舞台として展開しており、その範囲は中国(北京・上海・チンタオ)、ベトナム、ヨーロッパ(ミラノ、トリノ)、中東(カタール、ベイルート)などに及ぶ。今回の展示は地域ごとに紹介。出世作と言われる「ロス・アンジェルス現代美術館」は紹介ボードと共に2枚のシルクスクリーン作品(外観・内観投影図)を展示。その他、関連映像のDVD上映も行う。
コーディネーターの吉川さんは「アートプラザも磯崎さんの設計。成長し続けていく建物というプロセスプランニング論のもとに建てられていて、それをイメージしながら建物を見ていただいても面白い。パネル展は、概念やスタイルにとらわれない斬新なデザインの磯崎建築の素晴らしさを見ることができる。大分市出身の世界的建築家のことをもっと大分の人々に知ってほしい」と来場を呼び掛ける。
営業時間は10時~18時。入場無料。今月14日まで。