大分・臼杵の「国宝臼杵石仏」(臼杵市深田、TEL 0972-65-3300)で7月13日、「第2回 石仏の里 蓮(はす)まつり」が始まった。
今年で2回目の開催となる同イベントは2000年、市内のハス愛好家とボランティアグループ、地元深田区民の協力で植えられた。最初は1区画の休耕田から始まり、現在では拡張され約4400平方メートルの敷地に約1000株(約1万本)が植えられている。
古園石仏大日如来像に代表される臼杵石仏(磨崖仏)は平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫刻されたといわれ、1995年6月15日には磨崖仏では全国初、彫刻としても九州初の国宝に指定された。その数は60余体にも及び、うち59体が国宝となった。石仏群は4群に分かれ、地名によってホキ石仏第1群(堂ヶ迫石仏)、同第2群、山王山石仏、古園石仏と名付けられている。
臼杵の歴史の中にハスの花が登場するのは1741年に著された「臼陽寺社略記」の中に「堂前の田、古は蓮池なり」と記されている。
実行委員長の三田村さんは「石仏から見る朝霧の田園風景はとても神秘的。ハスの花は早朝5時半位から日の出とともに咲き始める。ぜひ早起きして見ていただければ」と来場を呼び掛ける。
「7月中は限定でハスの実を使った朝粥(あさがゆ)を振る舞ったり、昨年も応募数が多かったフォトコンテストも開いたりするほか、地元婦人部が地域で採れた野菜や加工品を販売する。音楽コンサートやハスにちなんだ料理を農家に泊まって体験する『農宿体験』なども用意している。参加型のイベントとして楽しんでもらえれば」とも。
イベントの詳細はホームページで確認できる。入場無料。8月3日まで。