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大分市の劇団水中花、大在東小で宇宙ファンタジー 「生きること」伝えたい

大在東小で「星の実物語」を上演する劇団水中花

大在東小で「星の実物語」を上演する劇団水中花

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 大分市を中心に活動する「劇団水中花」が9月14日、今春開校した大分市立大在東小(大分市大在浜2)で舞台「星の実物語」を上演する。観劇無料。

稽古を重ねる劇団水中花

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 水中花は、脚本家の日下渚さんが2006年に立ち上げた演劇ユニットが前身。2012年に劇団となり、これまで10本以上のオリジナル作品を上演している。日下さんは今年の「第11回九州戯曲賞」の大賞に大分県から初めて選ばれている。

 「星の実物語」は、「小中学生に見てもらう定番の舞台を」と構想を練ってきた日下さんの入魂作。荒廃した星に落ちて来た宇宙船に乗っていた美しい果実のおいしさと栄養価に驚き、移住を視野に国を挙げてその星への旅を目指すというストーリーで、「生きること」をテーマとした「宇宙ファンタジー」に仕上げている。

 キャストは20~60代の男女9人。上演まで1カ月となり通し稽古も熱を帯び、それぞれがセリフや演技に磨きをかけている。

 貴族の青年を演じる久保田愛海さんは「貴族という属性をいかに演じるか。格好良さも含めて見る人の心を引き寄せられれば」と表情を引き締める。13歳の農家の少年を演じる河野芽依さんは「すてきなファンタジー作品。役の素直さ、純粋さが伝わるような演技をしたい」と意気込む。

 舞台は4月に開校したばかりの小学校の体育館。大勢の来場者が見込まれる。日下さんは「コロナの時期を経たことで、子どもたちは『今だけ』を考えがち。自分の子どもを見ていてもそう思う」とした上で、「想像する、希望を持つ、将来を見る、先のことを考える、といったメッセージが伝わる舞台にしたい」と話す。

 当日は13時開場で14時開演。観劇は無料だが事前申し込みが必要。ホームページやチラシのQRコードから申し込む。問い合わせは劇団・制作ヨシモト(TEL 090-8668-9836)。

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