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別府中心街に時代映す看板アート30点 中崎透さんが別府物語を形に

JR別府駅から別府タワーに至るルート上に30点の看板を展示する「青い鳥のしるし」

JR別府駅から別府タワーに至るルート上に30点の看板を展示する「青い鳥のしるし」

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 混浴温泉世界実行委員会(別府市)が展開する「ALTERNATIVE-STATE(オルタナティブ・ステート)」の第5弾となる巡回型インスタレーション「Bluebird Sign/青い鳥のしるし」が9月20日、別府市中心街で始まった。

作品について解説する中崎透さん

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 水戸市を拠点とする美術家・中崎透さんが別府ゆかりの人たちから聞き取った昔話や思い出を基に、時代を映す看板アート30点を制作。JR別府駅から別府タワーに至るルート上の商店街、共同温泉などに展示している。参加者はマップ上のルートをたどりながら「青い鳥のしるし(作品)」を見つけていく。

 展示場所では作品にまつわるエピソードも紹介している。キャバレーの看板を設置した不老泉(中央町)には「昔はクラブとかいっぱいあったね、キャバレーとか朝はだいたい5時か6時までなんですよ」とのプレートが。駅前高等温泉(駅前町)の裏手には「僕らの遊び場で、屋上遊園地があってね。紐が付いた飛行機がぐるぐる回るやつあるやん、ああいうのとか、コーヒーカップとかね」との言葉通りに「PLAYLAND 遊び場」のネオンを展示した。

 終戦後の駅前通りにはビルがなかったという話から、中央町のビルの壁に「ビールビル」の絵を描き、昔はやっていた「おはよう野球」からの連想で北浜1丁目のアパートの壁一面に「GOOD MORNING BASEBALL」と緑色のペンキで書くなど遊び心も満載。「それぞれのエピソードが面白いので読んでほしい」と中崎さん。

 観賞は無料。ルートマップは別府駅にある観光案内所「ワンダーコンパス」で入手できる。問い合わせは事務局(BEPPU PROJECT)TEL 0977-22-3560

 オルタナティブ・ステートは4年間で8作品を市内各所に設置するアート・プロジェクト。2022年10月にスタート。これまでにサルキス、マイケル・リン、トム・フルーイン、栗林隆の4氏が作品を手掛けている。

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