
大分市の個人庭園「ひろかわバラ園」(大分市志村)で現在、色とりどりのバラの花が見頃を迎えている。
広川憲治さんと妻のまち子さんが2011(平成23)年に敷地を開墾して趣味で始めた。庭園の面積はおよそ500平方メートルで、約70メートルのスロープや階段や2階建てのオープンテラスなど高低差のある立体的な造りが特徴。今年は220種450株を植栽しており、開花期間中は一般に無料開放している。
5月13日現在、淡い紫色の「レイニーブルー」、中心部のピンク色が特徴の「ピエールドゥロンサール」などが八分咲き。香りの立つ「フェリーチェ」「ダマスクローズ」なども花を開き、周囲に甘い香りを漂わせている。まちこさん自身が好きだとう「ロココ」も見頃。
憲治さんは「今シーズンは開花が1週間ほど遅れたが、そのせいか花持ちが良いし色も濃く出ている。映えの良さは過去14年で一番」と話す。
今後は、白いカーテンのように花を付ける「アルベリックバルビエ」、アーチをピンク色に彩る「バレリーナ」、流れる滝のように赤い花を付ける「レッドキャスケード」などが順に開花するという。
「近年は高校生など若い世代の姿が増えたのでうれしい」と憲治さん。「6月上旬まで楽しめるので、気軽に足を運んでほしい」と呼びかける。
開放期間中、近隣の光福寺と上志村公民館に駐車できる。