大分の吉野梅園(大分市杉原)と梅ノ木天満社で2月15日、「吉野梅まつり」が始まった。今年で47回目。
1968(昭和43)年に大分市が保有する公園となり、広く拡張され整備された同公園。鎌倉時代に太宰府天満宮(福岡県太宰府市)の梅の枝を持ち帰ったことが始まりと伝えられている梅の名所。樹齢800年に及ぶ「臥龍梅(がりゅうばい)」が見どころで、龍が地に伏した姿に似ていることから名前が付けられた。そのほか、豊後梅、青軸梅、白加賀、寒紅梅など約450本の梅の木が花を咲かせる。
この日は臥龍梅や豊後梅はまだ1分咲き、紅梅は2~3分ほど花をつけていた。「気温など気候により左右されるが2月末から3月上旬が見頃」と実行委員長の油布隆一さん。
オープニングイベントでは地元吉野地区に伝わる吉野棒術や、臥龍梅音頭や臥龍梅太鼓、佐柳獅子舞、ベリーダンス、茶会などが開かれ観梅客を楽しませた。
期間中の毎週日曜は、神楽、歌謡ショーとカラオケのステージを行う。売店も出店し、吉野名物「とりめし」などを販売する。
油布さんは「吉野の梅は県内外でも広く知られ、年々観梅客も増加傾向。地域を挙げてお客さまを迎えたい。太鼓や神楽など伝統芸能も披露される。多くのお客さまに楽しんでもらいたい」と来場を呼び掛ける。
入場無料。3月8日まで。