自転車競技の祭典「OITAサイクルフェス!!!2016」が10月29日・30日の2日間、大分いこいの道周辺・大銀ドーム周辺で開かれる。主催は全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)
大分市が目指す自転車が似合う街『バイシクルフレンドリータウン創造事業』の一環として始まった同イベントは今回で3回目。昨年は2日間で約4万5000人以上が来場し、一昨年は3日間で5万人を超える人気を集めた。
29日は市内中心の大分いこいの道で市街地を短距離(1.1キロ)で周回する「クリテリウム」、30日は大分スポーツ公園に場所を移し大銀ドーム周辺(周回4キロ)を周回する「サイクルロードレース」をメイン競技として開催する。
他の交通を遮断して街中に作られた短いコースを何度も周回するレース「クリテリウム」は一昨年、西日本では初開催。中心市街地での開催は「全国でも珍しい」という。全国トップクラスの選手など両日合わせて約540人の参加を予定。広報では昨年同様、人気漫画「弱虫ペダル」とコラボレーションしイベントの周知を図る。
30日に開催を予定している「ウィーラースクール」では市内野津原の小・中学校で事前開催するなど自転車の利用促進やルール、マナーの向上を目的として開催する。
同時に、唐揚げなど県内のグルメが軒を連ねる「おおいたマルシェ」、さまざまな国の音楽やファンションなど伝統文化に触れ合い国際交流を目的とした「おおいたワールドフェスタ」も開かれる。自転車ロードレースの元プロ選手で大会ディレクターの栗村修さんや、ツール・ド・フランスで日本人唯一表彰台に上がった経験のある新城幸也さんなどをゲストに迎える。
大分市都市交通対策課の黒枝さんは「自転車イベントを通じて、マナーやルール、利用促進につながるとともに、『自転車の似合う街』として中心市街地活性化にもつながってほしい。本格的な自転車レースはスピード感や風切り音など近くで見る迫力はすごい。会場に来て感してもらえれば」と来場を呼び掛ける。「同時開催のおおいたマルシェ・ワールドフェスタでは大分市だけでなく別府市、由布市など広域連携により各地の産品が集まるとともに各国の料理や文化なども楽しめる。多くのお客さまに会場に訪れて楽しんでもらいたい」と来場を呼び掛ける。
今回のレースから昨年より大会ポイントが高く設定され「Jプロツアー」最終戦としての価値も上がり「選手から見ても大会がさらに価値あるものとなった」という。同大会により全国各地で開催される「Jプロツアー」の年間チャンピオンが決定。大会終了後には表彰式も予定している。
開催時間は、29日(おおいたいこいの道クリテリウム)=9時~15時30分(終了後に表彰式を予定)、30日(サイクルロードレース)=8時~17時(同)。